CBDが睡眠に与える影響について【CBDについて理解してほしいこと】
実は今、海外のアスリートやセレブの間で使われ身体や心を落ち着かせるなどリラックス効果があるとされているCBDが日本でも口コミやネットで話題となっています。 今回はCBDとは何か、大麻とCBDの関係、CBDと睡眠との関わりについてご紹介します。
記事の目次
- CBDとは何か
- CBDとは
- CBDは違法?
- CBDとTHC
- CBDと睡眠の関係
- CBDが持つ睡眠への働きかけ
CBDとは何か
CBDとはどんな成分なのか簡単に説明していきます。
CBDとは
CBDとは麻(大麻草の茎や種子)から抽出される成分で、カンナビノイドと呼ばれる化合物の1つであるカンナビジオール(CBD)のことを指します。
CBDは主に抗炎症作用や不安を和らげたりする自律神経の調整機能があり、依存性もないため通常の使用であれば副作用や中毒性もありません。
米国では2018年にFDA(アメリカ食品医薬品局)ではてんかん治療薬として認可されたことや、同年、世界ドーピング協会でCBDをドーピング薬物規制対象から外すことが決定され、スポーツ選手もメンタル維持や痛みの緩和に CBDを使用する事が可能となりました。
これによりオイルやバーム、VAPEリキッドなどさまざまな製品として海外では日常的に使用してされており、近年、国内でも疾患や炎症、神経障害に対して効果があると注目されるようになりました。(※1(※2(※3
CBDは違法?
なぜCBDが依存性もなく、中毒にならないのでしょう。
成分を聞いて「大麻というと違法なものなのでは?」と思う方も多いと思います。それでは説明していきます。
CBDとTHC
一重に大麻といっても、実は“THC”と“CBD”の2つの成分があることをご存知でしょうか。
一つは皆さんが大麻と聞いてイメージする中毒性の高い成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)のことであり、マリファナや危険ドラックと似た向精神作用や、幻覚・幻聴、精神錯乱など引き起こします。日本はTHCに関しては大麻取締法で違法とされています。
一方CBDはTHCと異なり、ハイになるような精神作用は研究結果からも確認されていません。(※3
CBDを日本に輸入する際はTHCが含まれていないか輸出の段階で検査をし、さらに国内でも大麻取締法の「大麻」に該当するか否かをきちんと検査を行なった上で取引しているため、日本で購入できるものは審査基準をクリアした安全なCBD(またはCBD製品)であり、安心して使用することができると言えます。(※4
CBDと睡眠の関係
世界でも特に睡眠時間が短い日本人には「寝つきが悪くあまりよく眠れない」「寝ても疲れが取れない」「眠りが浅く何度も起きてしまう」等、さまざまな睡眠に対する悩みをお持ちになる方も多いのではないでしょうか。
CBDが持つ睡眠への働きかけ
不眠に対する主な原因の多くは、ホルモンバランス、日常生活のストレスによる自律神経の乱れ、不安障害等が考えられます。
身近な改善方法として用いられるのが即効性の高い薬(睡眠薬等)を服用することですが、使い方によっては依存しやすく、一時的な改善でしかありません。(※5
CBDには副作用もなく自律神経を抑制できることから、寝る前などのリラックス状態になりたいタイミングに摂取することで良い睡眠へと働きかけると言われています。
これまで説明してきた通り、CBDは海外だけでなく国内でも認知がされるようになり今では多くの製品が販売されています。依存性や副作用もなく心を落ち着かせる自律神経の調整機能をもつ効果は、不眠によるストレスで悩む多くの人々を改善させる一つの手段となるのではないでしょうか。
まとめ
今回はCBDが睡眠に与える影響について説明してきました。
CBDは大麻由来だから“怖い”や“不安”というイメージが先行してしまいがちですが、安全な成分であることを認識できれば怖いものではありません。ご使用の際は効果の感じ方に個人差があるため、各製品の使用方法を確認して使用することをおすすめします。
個人のライフスタイルにうまく取り入れ、自然に眠りにつける感覚をぜひ体感してみてください。
参考文献
(※1 大麻問題の現状 (医薬品・医療機器レギュラトリーサイエンス制作研究事業)
「危険ドラッグ等の濫用防止のより効果的な普及啓発に関する研究」研究班 2020
(※2 渡辺 正仁,早﨑 華,由留木 裕子,渡辺 克哉 カンナビジオールの治療効果とその作用機序 5.CBDの治療効果 保健医療学 雑誌 9 (2)2018
(※3世界保健機関(WHO) 薬物依存に関する専門委員会(ECDD) 第 39 回会議 カンナビジオール(CBD)事前審査報告書2017(※4 厚生労働省資料 ”CBDオイル等のCBD製品を検討されている方へ
(※5 厚生労働省 重篤副作用疾患別対応マニュアル ベンゾジアゼピン受容体作動薬の治療薬依存 2021