睡眠不足解消に効果的なCBDやテアニンとは?【大人だけではない子供も睡眠不足】

子どもの寝顔

現代人は時代と共に忙しくなる世代が増え、若年層含め睡眠時間が短いことや、忙しさ理由に食生活の乱れがあったり、休みと仕事との切り替えができないなどにもおすすめの成分がテアニン。
正直、「睡眠の質」の良し悪しを推し量るのは難しい部分もあります。ですが、少なからず限られた睡眠時間でもしっかりと脳や体の疲れが取りたい方は多いと思うので、睡眠をサポートしてくれる成分をご紹介していきます。

記事の目次

  1. 現代人の睡眠時間が短くなる原因
    • 世界からみて、日本は睡眠に対して遅れをとっている
  2. 大人よりも深刻!!子どもの睡眠不足
    • 子どもの睡眠不足による影響
  3. 実は日本には古くから睡眠にアプローチできる成分があった
    • 機能性関与成分「L-テアニン」
    • CBD

現代人の睡眠時間が短くなる原因

現代人の睡眠時間が減ってきてしまっている理由は一体なんでしょうか。自分の生活を振り返りながら、一緒に考えてみましょう。

世界からみて、日本は睡眠に対して遅れをとっている

以前にも睡眠の調査で、世界でもトップクラスで睡眠不足の国と言われています。
睡眠時間がここまで減ってきてしまった理由として私なりに考えてみました。
主な原因は4つあると思います。

・食習慣の乱れ
・24時間営業の増加
・ネットやスマートフォンの普及
・人員不足により労働時間の増加(残業が増える)

以上の社会的変化やでの原因がかなり割合を占めていると思いますが、なぜか日本人は原因を解決しようとする人が少ない印象です。例えばダイエット(体重増加)や病気に対しての治療はあらゆる手段を使って対策や改善をするものの、なぜか眠れないことに対してはストレスを我慢や諦めで自己解決し、改善を後回しにしがちです。
最も深刻な原因は国自体、日本人の睡眠に対する意識の低さではないのかなと思います。

海外では当たり前のように睡眠に関する教育が子供の頃からされているなど、国をあげてしっかり睡眠を大切にする環境が整っているようです。日本でも少しずつではありますがメディア含め、専門家や教育現場でも睡眠の大切さの発信は行われてきています。

大人よりも深刻!!子どもの睡眠不足

子どもの行動・発達において非常に重要である睡眠。なぜか、子どもの睡眠に関する重要性はさほど浸透しておらず、大人と同じリズムで生活を送る子どもが増えています。ではどのくらい睡眠は子供にとって重要なのか、説明していきます。(※1

子どもの睡眠不足による影響

子どもの睡眠は、深いノンレム睡眠時に成長ホルモンが盛んに分泌され、脳内の神経ネットワーク形成や細胞の修復・育成,骨・筋肉形成が行われます。そのため、幼児期に夜更かしをして睡眠不足が続くことにより脳や身体の発育に悪影響を及ぼすと考えられています。

例えば、睡眠不足からの影響として代表的なものは「肥満」「不眠症」「認知機能の遅れ」「精神状態が安定」「生体リズムの乱れ」が挙げられます。驚くことは、大人と同じ症状が子どもにも起きるということ。今後の長い人生の初期段階でこのような症状で悩まされるのは少し心苦しい気持ちです。

現代の忙しい親、睡眠不足の大人と子どもも同じ生活をしていたら、どうしても大人と同じ病気や症状が出てきてしまうことは事実です。日本国自体もしっかり今の社会状況に歯止めをかけることも必要ですが、社会のせいにせず、まずは親(大人)の睡眠の考え方や向き合い方を正し、子どもに伝えていくことが必要なのかもしれません。(※1(※2

実は日本には古くから睡眠にアプローチできる成分があった

大人・子ども共に睡眠で悩む人におすすめしたい成分は、意外にも古くから日本にもありました。
今回は「L-テアニン」と「CBD」の2つの成分について説明します。

お茶に含まれる:機能性関与成分「L-テアニン」

L-テアニンは抹茶や玉露といった高級茶(抹茶)に多く含まれており、お茶のなかでも一番茶のような初期の若い芽に多く含まれていることが分かっています。お茶の成分の代表でもある渋み成分「カテキン」に対して、旨み成分となるのが「L-テアニン」で、主に茶葉に含まれる主要なアミノ酸のひとつです。

お茶を飲んでホッとする感覚はテアニンの効果を感じているってことになりそうですね。

L-テアニンの効果として、「リラックス・癒し」「睡眠の質の向上」「集中力の向上」があります。
リラックスを感じるとアルファー波が優位になる研究では悩みや不安を改善すると考えられ、
寝つきが良くなる、よく寝た感覚がある、中途覚醒がなくなるなどの睡眠の質の向上を感じられた研究結果、
緊張を緩めて集中力がアップするなどの効果がある研究結果があります。

そのため数々の臨床結果からテアニンは睡眠の質を向上させる効果のある機能性関与成分として認められています。

お茶にはコーヒーよりは微量のカフェインが含まれており、大抵は気にしなくても大丈夫な量ですが、カフェインで眠気がなくなる方は低カフェインのお茶を選んだり工夫が必要そうです。(※4(※5

日本の歴史に深い関わりのある大麻草:CBD(カンナビジオール)

実は日本と大麻は歴史的に深い関わりがあり、日本にはもともと大麻が自生していました。縄文時代では生活に使われており、神道では、大麻は神聖な植物とされお祓いに使用される神具や、伊勢神宮のお札などに用いられていたそうです。日本の大麻は乱用できるような危険な品種ではない大麻を栽培していました。
しかし欧米の大麻は、陶酔成分があることからマリファナなど麻薬に使われる悪いイメージが強く、日本に間違ったイメージが浸透してしまい、日本から大麻を排除しよう(大麻取締法)という感覚が強くなり、今では麻文化がどんどん減少している現状です。

古代エジプトでは鎮痛剤として使用された記録があり、現在、その有効性が認められ、欧米ではてんかんや抗がん剤等の副作用を緩和する目的の医療用大麻として用いられています。

CBDには不安障害をコントロールする作用、抗炎症作用、抗酸化作用、身体の調整機能のバランスを整える、不眠を緩和などがあります。そのため、使用製品や使用方法によっては睡眠のサポートが期待できる成分だと言えます。(※6(※7

※ただし妊娠中の方の使用は認められていないので注意が必要です。お子様の使用も過度に摂取しないように大人や専門家の許可をとってから使用をお願いします。

まとめ

今回は子どもの睡眠不足について、睡眠の質をサポートしてくれる成分について説明してきました。
CBDも安全な製品を選び、生活の一部として取り入れると生活の質を向上してくれます。
そのためにも自身の生活習慣の見直しや子どもの発達を見守る大人がもっと睡眠に対して深刻に捉え、改善してほしいと思います。少しでもお役に立てれば幸いです。

参考文献
(※1 亀井雄一 岩垂喜貴 子どもの睡眠 保健医療科学 2012 Vol.61 No.1 p.11-17
(※2 石原金由 睡眠社会学 学校教育における睡眠障害の問題点 Pharma Media 20、93-97、2002
(※3 冬木春子 親の社会経済的環境からみる幼児の睡眠習慣 静岡大学教育学部研究報告(人文・社会・自然科学篇)第67号(2017. 3)233~242
(※4 小関誠 L-テアニンの睡眠改善効果の検討 博士論文 2009-03-13
(※5 国立精神神経センター 白川修一郎ら 日本生理人類学会第50回大会発表妙録集 2003
(※6 世界保健機関(WHO) 薬物依存に関する専門委員会(ECDD) 第 39 回会議 カンナビジオール(CBD)事前審査報告書2017
(※7 Alline Cristina Campos,Vanessa de Paula Soares,Milene C CarvalhoFrederico Rogerio FerreiraMaria Adrielle VicenteMarcus Lira BrandãoAntonio Waldo ZuardiHélio Zangrossi JrFrancisco Silveira Guimarães Involvement of serotonin-mediated neurotransmission in the dorsal periaqueductal gray matter on cannabidiol chronic effects in panic-like responses in rats Psychopharmacology (Berl) 2013 Mar;226(1):13-24. doi: 10.1007/s00213-012-2878-7. Epub 2012 Sep 25.