CBDが注目されている理由【CBDとは何か】
健康や美容に注目が高まる日本では、芸能人やYoutuberなどのSNS通じてさまざまな情報を得ることが増えてきました。
その中でも注目の高まっているCBD(カンナビジオール)の含まれた製品を見ることや耳にすることが増えてきたのではないでしょうか。まずはこの記事を読んでCBDについて興味を持っていただけると嬉しいです。
記事の目次
- CBDとは何か
- CBD製品にはどんなものがあるのか
- CBD商品の選び方
CBDとは何か
CBDとはどんな成分なのか、そしてCBDが注目されている理由はなぜか説明していきます。
CBDとは
CBDとは、Cannabidiol(カンナビジオール)の略称です。大麻からとれるカンナビノイドという成分の一つです。カンナビノイドとは麻に含まれる活性化合物の中でも、体内の“カンナビノイド受容体”を刺激する神経伝達物質です。
カンナビノイドは植物性と内因性とに分かれ、植物性カンナビノイドは麻にしか含まれておらず、内因性カンナビノイドは人間の体内で生成されます。一方、人間の体内には植物性カンナビノイドを即座に分解する酵素がありません。そのため、内因性カンナビノイドよりも体内に長く留まることができ、長い薬理効果を得ることができると考えられています。
米国では2018年にFDA(アメリカ食品医薬品局)ではてんかん治療薬として認可されたことや、同年、世界ドーピング協会でCBDをドーピング薬物規制対象から外すことが決定され、スポーツ選手もメンタル維持や痛みの緩和に CBDを使用する事が可能となりました。
大麻(植物)の一種からとれる成分
そもそも麻は、人間が栽培した最も古い作物の一つといわれています。日本でも古くから馴染みのある作物でしたが、どんな場所でも育ちやすいとされる麻は、世界中で目的に合わせて交配がくりかえされ、異なる2つの種類の麻が生まれました。
それがヘンプと大麻草です。ちなみにCBDはこの2種類のどちらにも含まれています。
大麻は法律で規制されている
日本では大麻は法律として規制されています。
大麻取締法
第一条 この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。
第三条 大麻取扱者でなければ大麻を所持し、栽培し、譲り受け、譲り渡し、又は研究のため使用してはならない。
2 この法律の規定により大麻を所持することができる者は、大麻をその所持する目的以外の目的に使用してはならない。第二十四条 大麻を、みだりに、栽培し、本邦若しくは外国に輸入し、又は本邦若しくは外国から輸出した者は、七年以下の懲役に処する。
大麻取締法(昭和二十三年七月十日 法律第百二十四号) 厚生労働省
2 営利の目的で前項の罪を犯した者は、十年以下の懲役に処し、又は情状により十年以下の懲役及び三百万円以下の罰金に処する。
3 前二項の未遂罪は、罰する。
例えば、麻の衣服、七味唐辛子に入っている麻の実など、大麻草由来の物でも採取した部分や処理などにより販売が可能となっています。
違法な成分(THC)と合法な成分(CBD)
植物性カンナビノイドの中で主な主成分が、THCとCBDです。
THCとはテトラヒドロカンナビノール(Tetrahydrocannabino)の略称で、摂取することで多幸感を覚えるなど、ハイになる中毒性を与えるなどの精神に強く作用する物質が含まれています。日本国内で薬物中毒者というイメージはこのTHCの影響といえます。
一方CBDには中毒性がなく、神経に直接作用しセロトニンやドーパミンといった神経伝達物質に対して反応し、慢性的なストレスの緩和につながること、他にもカンナビノイドの持つ作用として炎症を鎮めたり、不安を和らげたりする効果があると注目されています。
CBD製品はどんなものがあるのか
この記事を読んで少しでもCBD製品を試してみたいと思った方にまずは何を試してみたらいいのか悩んでいる人も多いはず。簡単にCBDの役割や製品について説明していきます。
CBDに期待できる効果とは
大前提としてCBDの主な期待される効果としては、
- 身体の調整機能のバランスを整える
- 自律神経を整え、ストレスを緩和し、不安を軽減してリラックス効果を得られる
- 不眠を緩和
- 抗酸化作用
- 抗炎症効果(ニキビ、皮膚炎アレルギー、アトピー、やけどなど皮膚への作用)
こうした期待できる効果からも
健康や美容業界、睡眠の分野で注目が集まっている理由が分かるかと思います。
CBD製品は多数あります
健康や美容目的、癒しをテーマされることが多く、食べ物から化粧品まで幅広く商品があります。
- オイル
- べイプ(電子タバコリキッド)
- サプリメント
- スキンケア用品
- グミ
- キャンディー
- クッキー
- ボディー用品
CBD商品の選び方
CBDが安全なものを選ぶ
大麻が合法な国ではTHCの含まれている大麻を医療用として使用されていますが、日本では違法なのでTHCが検出されていないCBDの使用が必須条件です。
判断する手段としてCBD製品を扱う業者のHP等に厚生労働省、検疫所に成分分析表・製造工程表などを提出し、成熟した茎や種子を原料としていることを証明を行っている記載があるか確認する必要があります。
特に注意したいのが海外から輸入した商品を直接使用する場合、THCが含まれていたという事例は少なくないため自分の身を守る為にもしっかり確認を行った上で使用をする必要があります。
体感には個人差がある
使用している製品でも感じ方は異なり、個人差があるためまずは習慣的に使用しやすい製品を選択することをおすすめします。また、妊娠中や授乳中、運転前や運転中のご使用は控えた方が良さそうです。
専門家に相談できる環境がある
最近ではCBD専門店やCBD取り扱いショップが増えてきていると思いますが、
何かあったときに相談できる環境は用意しておいた方が安心かもしれません。
まとめ
今回はCBDが注目される理由、CBDとは何かについて説明してきました。
聞いたことや目にしたことのあるCBDで終わらせるのではなく、どんな役割として世の中に出回っているのか、
そして自分のライフスタイルに取り入れやすい製品を使い体感してみてはいかがでしょうか。
今回は以上になります。少しでも参考になれば嬉しいです。
参考文献
(※1 大麻問題の現状 (医薬品・医療機器レギュラトリーサイエンス制作研究事業)
「危険ドラッグ等の濫用防止のより効果的な普及啓発に関する研究」研究班 2020
(※2 渡辺 正仁,早﨑 華,由留木 裕子,渡辺 克哉 カンナビジオールの治療効果とその作用機序 5.CBDの治療効果 保健医療学雑誌 9 (2)2018
(※3世界保健機関(WHO) 薬物依存に関する専門委員会(ECDD) 第 39 回会議 カンナビジオール(CBD)事前審査報告書2017
(※4 厚生労働省資料 ”CBDオイル等のCBD製品を検討されている方へ